あなたの気になる症状は「悪い咬み合わせ」が原因かもしれません。

ひとことで「咬み合わせ」と言っても、咬み合わせの乱れによって引き起こされる症状は多岐に渡ります。

「肩が痛い…」「手がしびれる…」という症状も、元をたどると咬み合わせが原因だったというケースも少なくありません。

顎関節症

主にブラキシズム(無意識に咬み合わせる)や咬み合わせの異常によって起こる、あごの関節を中心とした 「あごの関節が痛む」「大きく口を開けられない」「あごの関節に音がする」などの症状が出ます。

(顎関節症の三大症状)

大きく分けると「関節」からのものと「筋肉」からのもの、またはその「両方」が顎関節症の三大症状やその他全身の症状を引き起こします。

その治療には、多くの経験と正しい検査・診断がとても重要となります。

顎関節症の治療 専門サイト
歯が痛い女性

肩こり、偏頭痛

咬み合わせが悪くなることで体に歪みが生じ、その影響で筋肉に余計な負担がかかったり、血流が悪くなるため、肩こりや偏頭痛に繋がります。

どちらも咬み合わせ以外の様々な原因によっても起こりやすい症状ですが、その1つが悪い咬み合わせになります。

頭が痛い女性

原因不明の体調不良

不安やイライラといった原因不明の体調不良は「歯の咬み合わせ」が原因となって引き起こしていることがあります。

他の原因を疑って通院したがなかなか症状が改善されないという場合には、咬み合わせが関係しているかもしれません。

身体の調子が悪い女性

物が咬みにくい

上手く物を咬むことができないと、顎や歯に余計な負担をかけてしまいます。

また、食べ物をよく咬まなずに飲み込んでしまうため、咀嚼の際に出る唾液分泌が少なくなり、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

歯周病や虫歯、口臭の原因にもなり、消化器官にも負担をかけてしまいますので、早めに改善しておきましょう。

食事を摂る女性

手足のしびれ

歯は小さいながら、全身を支えるために大切なものです。

手足のしびれを感じることがあると、真っ先に脳神経外科や整形外科に通院される方がほとんどですが、もしそれでも改善されない場合は歯の咬み合わせを疑ってみてください。

咬み合わせは自然に良くなることはなく、時間とともに悪くなってしまいますので、早めにご相談されることをおすすめします。

左手首を押さえる女性

顔のゆがみ

これまでは成長過程で左右に差が出ることで、顔のゆがみが生じると考えられていました。

しかし近年では、下顎は筋肉と靭帯で繋がっているだけなので、生活習慣や歯並びなどによってゆがみが生じるということが明らかになりました。

以前は下がってゆがんでいる側の下顎の骨を切るなどの方法が取られていましたが、今は顔全体から判断して正しく治療を行っていきます。

誰しもこれから顔のゆがみが生じる可能性はありますので、気になる方は歯医者で詳しく調べてみるといいでしょう。

手で顔を覆う男性

子どもの成長発育

「出っ歯」や「すきっ歯」といった不正咬合は乳幼児期からの癖が原因となることもあります。

成長とともに状態を悪化させる要因を取り除き、その後の成長発育にできるだけ有利なかみ合わせとなるよう、軌道修正を行います。

笑顔の子供

耳の症状

日常的に耳や耳の穴の中が痛む、耳鳴りがする、膜が張ったように時折耳が聞こえにくくなる、頭がフラフラするといった症状も悪い咬み合わせが原因の可能性があります。

耳の調子が悪い女性

アスリートのバランス向上

すでに広く知られてきていますが、スポーツの世界において咬み合わせはとても重要であるとされています。

それは顎が全身のバランスと関係しているため、そこに歪みが生じていれば、故障が起こりやすいだけでなく、バランスを補おうと余計な負担がかかるため、本来の力を発揮することができなくなります。

「スポーツ歯科」という言葉があるほど、正しい咬み合わせはアスリートにとって欠かせないことです。

歯の模型

かぶせ物が壊れてしまう

正しい咬み合わせでは、全体がしっかりと咬み合い、均等に力が加わった状態で咬むという動作を繰り返しますが、少しでも歪みが生じている場合は部分的に余計な力が加わってしまい、かぶせ物が壊れてしまうことがあります。

本来はそう簡単に壊れるものではありませんが、繰り返し同じ部分ばかり壊れるような時には、咬み合わせそのものの治療を受けましょう。

歯のイメージ図

歯周病・むし歯

咬み合わせは歯周病・虫歯の主な原因の1つです。

悪い咬み合わせにより歪みが生じている状態のままだと、咬むということを繰り返す度に特定に歯に負担がかかり、やがて動揺し始めます。

それにより、歯と歯を支える骨の間が広がり、そこから細菌が侵入しやすくなり、結果的に歯周病・虫歯を引き起こします。

歯周病も虫歯も、放っておいても治るものではありませんし、咬み合わせを根本から改善しなければ、また同じ症状を繰り返してしまう可能性が高くなります。

調子が悪い女性

集中力が続かない・ストレスを感じる

一見すると無縁なように思われるかもしれませんが、「ガムを咬むと集中力が上がる」というように、咬む動作は脳が感じるストレスを抑え、リラックスさせる効果があります。

咬み合わせが悪い場合、咬むことを正常にできていませんので、イライラや集中力が続かない原因となる可能性があります。

また、更年期障害や精紳不安定といった症状が単にホルモンバランスの影響ではなく、歯の咬み合わせや不正咬合が関係していることがあります。

あまり直接の関係がないように思われがちですが、歯は全身のバランスに大きくかかわっており、ストレス発散のためにする睡眠中の歯ぎしりも咬み合わせが悪い状態のまましていると、さらにストレスが溜まる原因になります。