まずは今の状態を把握することが大切です。

主に、咬み合わせ・顎関節・咀嚼筋のバランスを検査します。

このバランスが崩れることで、口腔内に様々な問題を引き起こすことがあります。

当院では、長期的に安定した治療をするために、まずは歯に起きてしまったトラブルの原因を探します。

ただ見た目を治すためだけでなく、咬み合わせは根本から改善する治療が重要ですので、細かい検査・診断はとても有効です。

はじめに顎関節の状態を確認します。

咬み合わせは呼吸や会話、食事においても欠かせない動作で、人間は日常的に咬む動作を繰り返すため、正しい咬み合わせはとても大切なことです。

正しい咬み合わせかどうかの検査にあたり、まずは「顎関節の状態はどうか」を確認します。

もしも顎の位置がずれてしまっている場合には、その状態で咬み合わせを整えても根本からの解決にはなりませんので、はじめに顎関節の治療を行い、顎関節に問題がない状態になった後に咬み合わせを整えることで、本来の咬合力を取り戻すことができます。

ドーソン法とは?

中心位に整えることは正しい咬み合わせを作るために不可欠なことですが、そう簡単なことではありません。

また、中心位の定義は様々で方法も多種多様です。

その中でドーソン法は、確実かつ世界的にも認められている方法です。

これまで行われてきた、感覚に頼るだけのものではなく、咬合理論に基づいた方法であり、多くの臨床実績を上げている方法です。

顎運動検査

下顎の最大開口運動時の開口量と運動経路の検査をします。顎関節は体の関節の中で、唯一左右2つの関節が協調しあって下顎の運動を支えています。通常、垂直に開口するときには真っ直ぐ上下するものですが、左右の関節のつまずき・可動に問題がある際は、横にぶれることがあります。

その際、自身で「カクッ、ジャリッ」という関節雑音を感じることも多く、自覚症状としても気付きやすいポイントになります。

また、下顎の左右側方運動経路もチェックし、下顎の可動域に左右差がある場合もあります。